考察

バトルマンガについての考察リンク

大人になる物語、大人になることを拒絶するキャラクター達 - WATERMANの外部記憶 箱庭から出ること、成長すること、大人になること vol.2 - WATERMANの外部記憶 箱庭から出ること、成長すること、大人になること - WATERMANの外部記憶 外への接続、なぜ彼ら…

ハーレム系作品についての考察暫定リンク

異世界の聖機師物語を用いて決断主義をスライスする - WATERMANの外部記憶 天地無用シリーズから物語を腑分けする 〜 幕間 - WATERMANの外部記憶 天地無用シリーズから物語を腑分けするNo3 - WATERMANの外部記憶 天地無用シリーズから物語を腑分けするNo2 - …

コンテキストを知らなければ楽しめないということ

少々出遅れましたが、村上隆氏とアートとオタク文化とコンテキストの問題について、非常に分かりやすい例がありましたので提示したいと思います。 http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20100902/p1 芸能界を「引退」された元飯島愛ことマツエさんからの深夜の電…

村上隆氏とギャラリーフェイクのアレ

とりあえず関連リンクはこの辺かな?と。 http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20100831/p2 村上隆批判と村上隆自身および東浩紀による反論など - Togetter なぜ村上隆がヲタクに叩かれるのか - Togetter 村上隆に「ムカつく」のはなぜか - モジログ 村上隆をぶ…

大人になる物語、大人になることを拒絶するキャラクター達

http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20100827 さて、随分と時間が過ぎてしまいましたが、大人になるということについて、考えを進めてみたいと思います。 私が随分以前…、新世紀エヴァンゲリオンがTVで放送された直後でしょうか、時代背景としてオウム真理教に…

箱庭から出ること、成長すること、大人になること vol.2

箱庭から出ること、成長すること、大人になること - WATERMANの外部記憶 さて、前回の続き考えてみようと思います。 前回はグラップラー刃牙を例に、刃牙はそもそも成長の可能性を持たないのではないか、彼が彼のパーソナリティに固執する限り成長できないの…

箱庭から出ること、成長すること、大人になること

さて、それでは物語の箱庭性と大人になることの意味について書いてみたいと思います。 彼らは「成長」するのか?〜成長を描くことの困難〜 tyokorataさんは彼らが物語の箱庭、自分達のルールが通用する世界から出られない理由について、次のように描かれまし…

外への接続、なぜ彼らは外に出られないのか

再構成 〜 主人公であること、ヒーローであること 補論 - WATERMANの外部記憶の続きです。 ドラゴンボールに限らず少年マンガの中には、箱庭から脱出できる機会があるのにあえてその機会を潰して一層箱庭の中でのルール構築に精を出す、という作品が少なくあ…

再構成 〜 主人公であること、ヒーローであること 補論

ルール化された戦いとは何か 〜 主人公であること、ヒーローであること 補論 - WATERMANの外部記憶にて 非常に古典的な解釈になりますが、女性は守り育てる性であり、本能的に戦いを忌避すると言われます。女性がおしゃべり好きでコミュニケーション能力に長…

ルール化された戦いとは何か 〜 主人公であること、ヒーローであること 補論

さて、前回はかなり急いで書いたので、最後がかなり雑駁なまとめになってしまいました。もう少し「ルール化された戦い」という視点で考察してみたいと思います。 「ルール化された戦い」とは 既に私が以前から触れていますけれども、少年ジャンプ連載のバト…

箱庭を超えて 〜 主人公であること、ヒーローであること 補論

うわああっ、id:tyokorataさんに一歩早く触れられてしまったよ。tyokorataさんの論考の方が私の駄文より余程まとまっているのでもう全然書く事ないじゃない…。*1tyokorataさんの論考はとても楽しみなのでワクワクしてますが。 http://d.hatena.ne.jp/tyokora…

主人公であること、ヒーローであること Vol.5

さて、前頁を受けて、ジャンプマンガ式路線変更の弊害を整理することにしましょう。 今でこそ「善と悪の戦い」「勧善懲悪」は使い古されたテーマとされています。このテーマが有効に機能したのはせいぜい1990年、共産圏の崩壊まででしょう。もちろんその当時…

主人公であること、ヒーローであること Vol.4

私はジャンプマンガについて書きたいのではなくて、ジャンプマンガから読み取れる主人公像について考えたいと思っているのですが、ようやく前準備が終わったというところです。 路線変更の問題点 これまでのエントリを見ていただくとわかると思いますが、198…

主人公であること、ヒーローであること Vol.3

ジャンプマンガと路線変更 先の数作のマンガだけではなく、詳しく調べれば序盤から路線を変更したというマンガは少なくないでしょう。*1ここで重要なのは、路線変更前の作品スタイルがなんであれ、路線変更後はバトル物に、特にトーナメントや武闘会といった…

主人公であること、ヒーローであること Vol.2

ジャンプ系マンガの特殊性 ジャンプ系マンガというのは、ある特殊性を持っていると思います。 これは、もともとジャンプという少年マンガ雑誌が、マガジンやサンデーといった雑誌に比べ後発でありました。小学館のサンデーは、日本で最初の週刊少年漫画誌と…

主人公であること、ヒーローであること

id:tyokorataさんの力作エントリを見ていると、自分の書くことなんてないじゃん、なんて思ったりするのですけど、どうにもムズムズと書きたくなってしまったので、たまには駄文を書き散らすことも悪かーないということで、ちょいとばかり書いてみます。 テー…

ギリシャと日本 〜おそらく同じ問題

とはいっても私はまっとうな思考力を持っていると思っておりますんで、ギリシャが財政破綻寸前だから日本もそうだと騒ぐつもりじゃござんせん。つまり、こういう問題だってことなんです。 勝間和代(経済評論家)×高橋洋一(嘉悦大学教授)vol.2「経済成長なしの…

これもまた反経済学的な話

ネットでは勝間vsひろゆき対談でひろゆきが圧勝したとかいう話で持ちきりですけど、ひろゆきに限らず多くの人が言う「日本は他の国に比べれば幸福だ」という言説について。 http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-1086.htmlデキビジ 勝間和代 VS …

歌が無ければダメなのか 〜 Angel Beats!3話感想

私は細かな設定ミスがあると冷めてしまう性格なので、ビール瓶で殴られた場合にありうるのは脳梗塞ではなく慢性硬膜下血腫でしょーと突っ込みたくなった訳ですけど、まあそこはぐっとガマンしまして。 http://d.hatena.ne.jp/tomatotaro/20100417/1271515982…

異世界の聖機師物語を用いて決断主義をスライスする

異世界の聖機師物語のネタバレがあります。

50年後、2000年代の日本はどのように書かれるのだろう

決断主義について頭を整理しようと思っていろいろ調べていたところ、そういえば田中秀臣先生が鋭い事を言っていたなと思い出しました。 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と山形・稲葉の新教養主義 - 韓リフの過疎日記 http://d.hatena.ne.jp/bunsekijakusha/200…

天地無用シリーズから物語を腑分けする 〜 幕間

さて、私がこうやってハーレム系作品について考えようと思ったのは「異世界の聖機師物語」を見て、これってやっぱり他のアニメとは雰囲気が異質だなあと思ったからなんですよ。 この作品、内容に触れない範囲で感想を言うと、今風で言うならば「頭の悪い」作…

天地無用シリーズから物語を腑分けするNo3

梶島天地の特異性 〜 ヒロインの居場所 梶島版の天地無用という作品は、ねぎし版とも、更に他のハーレム系作品とも明確に異なる点があります。*1 それは、他の作品が基本的にヒロインが主人公の環境に飛び込んできながらも、主人公はヒロインと過ごすために…

天地無用シリーズから物語を腑分けするNo2

日常性の視点で考える とくめー氏の発言から引きます。 2008-04-29 - とくめー雑記(ハーレム万歳) たとえば、横島・美神が強いのは、どんなにシリアスな場でもその「日常性」を忘れず己の流儀を貫けるから。だからあの二人には世界が味方する。『ハルヒ』…

天地無用シリーズから物語を腑分けするNo1

梶島版、ねぎし版、長谷川版の違い 先にも書きましたが、天地無用という作品、それも梶島天地というものは、ハーレム系作品の元祖と呼べる作品でありながら非常に特異なものでありました。殆ど記憶を頼りに整理するので間違いがあるかもしれませんが、その違…

ハーレム系作品における矛盾

さて、ハーレム系作品についてちょっとばかり考えてみた - WATERMANの外部記憶の続きです。 ハーレム系作品を特徴付ける要素として、基本的に主人公は特段特技や特徴を持たない少年ないしは青年であり、彼のもとに集まる女の子たちは彼の人柄に惹かれて集ま…

ハーレム系作品についてちょっとばかり考えてみた

アニメや漫画、美少女ゲームには「ハーレム系」*1と呼ばれる作品群があります。 最近、「異世界の聖機師物語」を視聴し、更に「フォトン」、「デュアル!ぱられルンルン物語」を見直す機会があったことから、ハーレム系作品について少々考察めいたことをして…

経済成長について一歩進めて考えてみた

最近きちんと考えたエントリを書いていませんけど、ようやく「年率2%の経済成長=主観的な生活水準は横ばい」仮説が頭の中で発酵してきました。 で、以下は経済学を勉強した人にとっては的を外している部分もあると思うので、間違っている点がありましたら…

物価について押さえるべきこと

えと、まずご連絡です。 仕事が立て込んでおり、前回(経済成長平均2%仮説を少しばかり考えてみた - WATERMANの外部記憶)のコメント、トラックバックへの返事を考えようにも固まった時間を作れません。しばらく日にちは空きますが何かしら書きますので宜し…

経済成長平均2%仮説を少しばかり考えてみた

にしても、「けいざい」と素早く打とうとすると「けいじあ」になってしまうのはなんでじゃろ? さて、飯田泰之先生がしばしば強調される「ほおっておいても経済は平均して2%成長する」という仮説について、これは実証値とかなりの精度で一致しているそうで…