考察

生産性について乱暴に考えてみた

いや、乱暴と言っても”魔砲美女”なのはさんやゼロ魔のタバサちゃんをあれやこれやするって話じゃありません。 生産性問題についてちょっと考えてみたって話です。 http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20100222/1266835666 ちゃんと説明してほしい - dongfang…

虎穴に入らずんば虎児を得ず

http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100219/p1 リフレ政策に反対する人たちが社会の制御可能性に疑念を抱き、人為的に急激なショックを与えることに拒否感を持つのも一つの意味ある主張として成立すると思います。金融市場関係者にリフレ政策に否定的…

おおう、いきなり壮絶な自爆

アゴラですごいものを見てしまった。 グローバルな交易条件の悪化のもとでは、まずはデフレは止められない。 – アゴラ 「陸の資源国」の資源ナショナリズムの台頭の結果、グローバルな交易条件が悪化してしまった21世紀の日本経済では、「日本国内の企業の…

うがー、バカしかおらんのか(怒)

例によって今しがたのテレビ東京モーニングサテライトジャーナル。 コメンテーターとして出てるバカ女が、日銀の主張である「消費者物価0〜2%に対する理解」と菅大臣の主張した「消費者物価1%程度を目標に」という意見の相違について、「同じことを言って…

何年経っても目が節穴な人々

今日はちょっとだけ。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100212/212656/ http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100215/212778/ http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100215/212810/ この問題について語るのは面倒…

ロストジェネレーションが失ったもの

2/19修正 ロストジェネレーションというと、日本では1990年代末頃から2000年代前半にかけての就職難、就職氷河期に晒された世代を指すわけですけど、欧米でロストジェネレーションというと、第一次世界大戦に遭遇しそれまで欧米社会を支えていた倫理や宗教、…

女王陛下、それは良いご質問です

しばらく前、イギリスのエリザベス女王陛下が、サブプライム問題に端を発する世界金融危機についてロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のルイス・ガリカノ教授に「そんなに大きなことだというなら、なぜみんな気づかなかったのですか」と質問され…

「デフレに克つ」って、分かって言ってるのかな?

朝からこう、気分の悪くなるTV番組をよくもまあ見る気になってると我ながら呆れるのですが…。 例によってテレビ東京のモーニングサテライトです。 今日、今しがた「デフレに克つ」と銘打って、築地野口屋さんの「豆腐の引き売り」を取り上げていました。 350…

増税議論を誘導している首魁は誰か

最近本当に忙しい。腰を落ち着けて考えたくても全然手にもつきません。 暇人也氏のところで重要なエントリが上がっていたので。 VARを推奨する計量経済学者として有名なクリストファー・シムズ(プリンストンのHP)が、ゼロ金利制約下における金融・財政政策…

信用創造の機能不全

http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100201/p1 このグラフから何が読み取れるだろう。 このグラフを一目見ると、アメリカに比べ日本はそもそも、80年〜90年を見ても、比率で2〜3%ほど悪い(=信用創造の効率が悪い?フローより流動性の低いストック…

そんなに軽いものなのか?

にちゃんねるとかアゴラあたりを見ていると、分かった風な顔をして「私は日本を諦めてます」という人間がやたら多いことに気がつく。まあ、アゴラは池田信夫センセイのテリトリーだからイケノブコピーが少なからずいるってことは確かだろうが、それにしても…

お金は「ケガレ」ている

アゴラに気になる記事があったのでちょいと押さえてみる。 経済を脳死させないために「金利教育」の強化が不可欠だ - 磯崎哲也 (途中のみ抜粋) しかし、「3000円」とか「400円」といった回答をした人は、「金利は元本に利息と期間を掛けあわせて計算する」…

シノドスセミナーに参加しました。

追記1あり。 追記2あり。 若田部昌澄先生の講義を一日聞き、その後有志で一杯という流れでございました。 各位、大変お世話になりありがとうございました。 さて、先生を囲んで飲んでいた際に出たのですが、どうも、世の中にはマクロ経済学を理解できる人と…

こんな例え話

色々な問題を抱えた演劇がある。 リフレ派は、まず舞台を修理し劇場を掃除し、役者が能力を発揮できお客さんが来やすい場を作るべきだと主張する。 構造改革派は、そもそも演劇のスタイルが古くて時代に合っていないと主張する。 規制緩和派は、誰もが役者に…

増税で財政再建は不可能(ただし条件付き)

以下のように考えてみましたけど、日銀が日銀理論によって自家中毒に陥っているように、財務省も財務省理論に自縄自縛に陥っているだけなのかもしれません。 日銀は物価の安定と貨幣の信頼のみに注力し、財務省は歳入と歳出のみ注力した結果、それが経済全体…

JALの顛末は世代間断絶の現出

最近忙しくてなかなか書けません。 2010-01-13 (前略) 現役社員にとっては、将来の年金なんかより「今、自分の働いている会社が潰れるか潰れないか」の方が重要だ。年金減額に賛成することによって倒産が回避できるなら、その方が余程マシと彼らは考える。…

あけましておめでとうございます

2010年の年が明けました。 本年は日本経済にとって要(カナメ)の年になると予想されます。 「"35歳"を救え」というNHKの報道番組が放送されたのは昨年の春頃だったでしょうか。 あの番組の通り、1999年後半から2000年代初めにかけての第一期就職氷河期世代…

もう一声、欲しいところです

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版 成長戦略、3%成長めざす 名目年平均、20年GDP650兆円 政府は28日、成長戦略策定会議(議長・鳩山由紀夫首相)が30日に決定する新たな経済成長戦略で、2020年の名目国内総生産(GDP)の目標数値につ…

「そろそろ、出口戦略かな?」「まだ入り口にも入ってないよ」

平気でウソをつく人 池田ノブーセンセイのブログを見ると、現状が経済の実力であり、現状を不況と見なして景気対策をするのはバラマキであり無駄と言いたいみたいですね。 池田信夫 blog : 財政赤字はフィクションか このように長期的な財政危機を考えないで…

藁人形に釘を打つ人々

江戸時代、医者になるのに特別な免許は必要なく、医者を表明すればその日から医者を名乗れる志せば誰もが医者という話がありました。 ヨーロッパでは中世から大学に医学部が設立され、そこで学んだ者(ラテン語の習得が不可欠でした)が内科医となり、本物の…

少子化問題についてのメモ

社会が成熟したから少子化するというより、現代の過度な少子化は社会から「学び」を強制されるようになったためではないかと思いついた。 結婚し子供を生み育てるというのは大変な肉体的精神的リソースを要求される。 高学歴ほど晩婚化未婚化するというのも…

年末に向けてのアリバイ作り、か?

2009-12-01 経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版 日銀、10兆円の資金供給 デフレ克服へ「量的緩和」日銀は1日、臨時の金融政策決定会合を開き、追加の金融緩和策を決めた。年0.1%の固定金利で10兆円規模の資金を金融市場に供給する。日銀が新…

間違った情報を正すことは誰にもできない(追加)

私が、民主主義の根本の問題のひとつとして考えられると思っていることは、民主主義とは衆愚制の危険性をはらんでいるのではなく、常に何割かの衆愚性を抱えておりそれを正すことは誰にもできないということなんである。 どういうことかというと、たとえばこ…

複雑な問題と連鎖問題

2009-11-23 - A.R.N [日記] 例えば日本では明治期まで脚気は国家的な問題となるほど重要な問題だった。今ではよく知られているように、脚気の原因はビタミンの欠乏という非常にしようもないものである。しかしながら、日本の脚気史などを読むと、 他方、外国…

東芝…無茶しやがって

世界の経済学者は日本の失敗から学んでいるのに、当の日本は…… - くじらのねむる場所@はてなブログ http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200911210121a.nwc 「新しい価値を創造して、何としてでも価格下落を食い止め、反転上昇のスパイラル(連…

経済に関するごく当たり前の視点

「戦争は数だよ、兄貴」 経済もまた然り。 「戦争は数だよ、兄貴」 (追記、そして解説) これは機動戦士ガンダムのドズル・ザビ中将の言葉なんですけど、事業仕分けなどという三文芝居を見ていて思ったことなんです。 先に日経平均やTOPIXや奈落に落ちかけ…

労働生産性は大事ではあるが

池田信夫 blog : 賃金を上げる最善の方法 これを読んで「なるほど!労働生産性を高めなければならないのだな」と思った人は池田センセイに騙されてます。 なぜなら当のテイラー教授の提示したグラフは全く持って当然、長期的には古典派経済学の理論が成立す…

なぜ諦められなくなったか

最近忙しくてちょっとだけ。 2009-11-11 ちきりんが思うには、日本は他の国々より全体に「諦めるのが遅いのではないか?」と。そして「それが不幸の元ではないか?」とも思ってる。早めに諦めた方が人生が楽なんじゃないかと思うのよ。 これは単に、日本が平…

マスコミはなぜか清算主義が大好き

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20091108/1257661998 森剛志・橘木俊詔著「新・日本のお金持ち研究」で気になることが書いてあって、2004年の調査だが、5年前と比べて自分の資産が増えたと答えた富裕層が6割以上いるし、一般国民の低所得化についても自…

シノドスセミナー出席しました

丸一日の講義の後、田中秀臣先生を囲んで少人数で食事となり講義(議論?)の継続って感じでござんした。 各位、そのせつは大変お世話になりありがとうございました。 さて、今日一日の講義で久しぶりに脳みそを絞りつくしたという感じ。 大学時代もこれくら…