経済

?移行期的混乱?〜分かっているけど出来ない事

以前2回ほどシノドスセミナーに出席した際*1、文藝や社会学や思想系の文化人は往々にして「レジームが変わった」「時代が変わった」という主張をしがちだという話がありました。なお、該当の記事は以下三つ。 シノドスセミナーに参加しました。 - WATERMANの…

バグ入りコードをリリースする方法について(オイ +追記

(追記) 日銀法を見てみました。 (剰余金の処分) 4 日本銀行は、財務大臣の認可を受けて、その出資者に対し、各事業年度の損益計算上の剰余金の配当をすることができる。ただし、払込出資金額に対する当該剰余金の配当の率は、年百分の五の割合を超えて…

確かにすごく不思議な話

ナイト on Twitter: "リフレが分かる人は直ちに分かるのが不思議。" リフレが分かる人は直ちに分かるのが不思議。 私がなぜリフレ論を理解できたのか…、過去の記録をチェックしてもどうも良く分からない。記事ではインフレターゲット導入賛成 - WATERMANの外…

ギリシャと日本 〜おそらく同じ問題

とはいっても私はまっとうな思考力を持っていると思っておりますんで、ギリシャが財政破綻寸前だから日本もそうだと騒ぐつもりじゃござんせん。つまり、こういう問題だってことなんです。 勝間和代(経済評論家)×高橋洋一(嘉悦大学教授)vol.2「経済成長なしの…

NHKのニュースを見ていたら

建設業で技術の空洞化が進んでいるとのこと。給料が減りベテランは辞め若手は入らない。 ゾンビ企業ゾンビ企業とうるさい奴らに釘を刺そう。 「ゾンビ企業を淘汰したら技術まで失ったでござる」

これもまた反経済学的な話

ネットでは勝間vsひろゆき対談でひろゆきが圧勝したとかいう話で持ちきりですけど、ひろゆきに限らず多くの人が言う「日本は他の国に比べれば幸福だ」という言説について。 http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-1086.htmlデキビジ 勝間和代 VS …

田中秀臣先生の新刊

読むべき本が溜まっていく…。嬉しいやら困るやら。デフレ不況 日本銀行の大罪作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/05/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 277回この商品を含むブログ (45件) を見る

事務屋稼業さんに感謝

事務屋稼業さんの紹介で次の本を買いました。ケインズ 説得論集作者: J・M・ケインズ,山岡洋一出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2010/04/21メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 204回この商品を含むブログ (17件) を見る

こういうのに即座に突っ込みを入れたいのだけど

最近ツイッターを始めたのでちょっとブログ更新を怠っています。色々書きたいことはあるのですけどね。さて、とりあえずちょっとだけ。 需給ギャップ解消による脱デフレはマイナス? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba デフレ解消と財政出動…

50年後、2000年代の日本はどのように書かれるのだろう

決断主義について頭を整理しようと思っていろいろ調べていたところ、そういえば田中秀臣先生が鋭い事を言っていたなと思い出しました。 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』と山形・稲葉の新教養主義 - 韓リフの過疎日記 http://d.hatena.ne.jp/bunsekijakusha/200…

経済音痴もここまで来ると犯罪だわな

あんまりアホらしいんでうっかりキャプテンモーガンのラム酒を呷っちゃったよ。これじゃドラエモンが安心して未来に帰れないじゃないか…。 菅大臣“増税 使途で景気よくなる” (前略) この中で菅大臣は「物価の下落が続くデフレは、日本経済にとって、たいへ…

巨星墜つ

苺びびえすの賢者ドラエモンこと岡田靖先生が亡くなられたとのこと。 私の質問にも丁寧に答えて頂いたこともあり、しばらく姿を見なかったので心配していたのですが。 日本の夜明けを見ずに、なんと無念だったことでしょう。

うわ、ひでぇ、腹が立つというか情けなくて涙が出る

いやすごいね、日本の恥を輸出とはこのことだわ。 榊原元財務官:日本はデフレを嘆くより楽しむべきだ−止める方法ない 3月29日(ブルームバーグ):早稲田大学インド経済研究所所長で元財務官の榊原英資氏は、デフレは必ずしも悪いことではないとの考えを示…

経済成長について一歩進めて考えてみた

最近きちんと考えたエントリを書いていませんけど、ようやく「年率2%の経済成長=主観的な生活水準は横ばい」仮説が頭の中で発酵してきました。 で、以下は経済学を勉強した人にとっては的を外している部分もあると思うので、間違っている点がありましたら…

経済成長問題について今考えていること

先の「経済成長平均2%仮説を少しばかり考えてみた - WATERMANの外部記憶」について色々と考えをめぐらしているのだけど、なかなかまとまってくれないので取り合えず断片的なことだけ書いてみようと思う。 経済成長するということは物入りになるということで…

最近長文を考える余裕が無いので…

一言だけ。 エコノミストを称する人にも「金利の非負制約」を理解していない人が結構いるよね。

世の中ミクロ馬鹿ばかり

どういうことかというと↓ね。 2010-03-09 こういうことを書いている人たちは、日本がデフレ不況のために背負わなくても良い負荷を背負ってるってことまでは考えが及ばないんでしょうねえ。 デフレ不況ってのはいわば経済の針を逆に回すこと。リスクを取って…

物価について押さえるべきこと

えと、まずご連絡です。 仕事が立て込んでおり、前回(経済成長平均2%仮説を少しばかり考えてみた - WATERMANの外部記憶)のコメント、トラックバックへの返事を考えようにも固まった時間を作れません。しばらく日にちは空きますが何かしら書きますので宜し…

経済成長平均2%仮説を少しばかり考えてみた

にしても、「けいざい」と素早く打とうとすると「けいじあ」になってしまうのはなんでじゃろ? さて、飯田泰之先生がしばしば強調される「ほおっておいても経済は平均して2%成長する」という仮説について、これは実証値とかなりの精度で一致しているそうで…

楽しみにしていた本が届きました

日本の失われた20年 デフレを超える経済政策に向けて作者: 片岡剛士出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2010/02/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 217回この商品を含むブログ (35件) を見るちょっと体調を崩していてまだ読めていませんが…。

生産性について乱暴に考えてみた

いや、乱暴と言っても”魔砲美女”なのはさんやゼロ魔のタバサちゃんをあれやこれやするって話じゃありません。 生産性問題についてちょっと考えてみたって話です。 http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20100222/1266835666 ちゃんと説明してほしい - dongfang…

虎穴に入らずんば虎児を得ず

http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100219/p1 リフレ政策に反対する人たちが社会の制御可能性に疑念を抱き、人為的に急激なショックを与えることに拒否感を持つのも一つの意味ある主張として成立すると思います。金融市場関係者にリフレ政策に否定的…

おおう、いきなり壮絶な自爆

アゴラですごいものを見てしまった。 グローバルな交易条件の悪化のもとでは、まずはデフレは止められない。 – アゴラ 「陸の資源国」の資源ナショナリズムの台頭の結果、グローバルな交易条件が悪化してしまった21世紀の日本経済では、「日本国内の企業の…

うがー、バカしかおらんのか(怒)

例によって今しがたのテレビ東京モーニングサテライトジャーナル。 コメンテーターとして出てるバカ女が、日銀の主張である「消費者物価0〜2%に対する理解」と菅大臣の主張した「消費者物価1%程度を目標に」という意見の相違について、「同じことを言って…

ロストジェネレーションが失ったもの

2/19修正 ロストジェネレーションというと、日本では1990年代末頃から2000年代前半にかけての就職難、就職氷河期に晒された世代を指すわけですけど、欧米でロストジェネレーションというと、第一次世界大戦に遭遇しそれまで欧米社会を支えていた倫理や宗教、…

横浜市のごみ分別について

NHKのニュースでやっていたのだけど、18品目の分別という手間をかけて一体どれだけの効果があるんでしょうね。 行政の自己満足だと思います。

女王陛下、それは良いご質問です

しばらく前、イギリスのエリザベス女王陛下が、サブプライム問題に端を発する世界金融危機についてロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のルイス・ガリカノ教授に「そんなに大きなことだというなら、なぜみんな気づかなかったのですか」と質問され…

「デフレに克つ」って、分かって言ってるのかな?

朝からこう、気分の悪くなるTV番組をよくもまあ見る気になってると我ながら呆れるのですが…。 例によってテレビ東京のモーニングサテライトです。 今日、今しがた「デフレに克つ」と銘打って、築地野口屋さんの「豆腐の引き売り」を取り上げていました。 350…

増税議論を誘導している首魁は誰か

最近本当に忙しい。腰を落ち着けて考えたくても全然手にもつきません。 暇人也氏のところで重要なエントリが上がっていたので。 VARを推奨する計量経済学者として有名なクリストファー・シムズ(プリンストンのHP)が、ゼロ金利制約下における金融・財政政策…

信用創造の機能不全

http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100201/p1 このグラフから何が読み取れるだろう。 このグラフを一目見ると、アメリカに比べ日本はそもそも、80年〜90年を見ても、比率で2〜3%ほど悪い(=信用創造の効率が悪い?フローより流動性の低いストック…