信用創造の機能不全

http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100201/p1
このグラフから何が読み取れるだろう。
このグラフを一目見ると、アメリカに比べ日本はそもそも、80年〜90年を見ても、比率で2〜3%ほど悪い(=信用創造の効率が悪い?フローより流動性の低いストック重視の経済ということか?)のですが、97年頃から効率悪化の度合いが大きくなり、著しく悪化するいわゆる量的緩和の時期は別として、06〜08年においても00年以前のレベルには戻っていないということが見て取れます。
これは一体どういうことなんでしょう。
まず一ついえるのは、日本がデフレ状態に陥ったのと時を同じくして効率悪化が見て取れる、つまりこれは流動性の罠状態を示しているのではないかということ。新BIS規制がどの程度影響を及ぼしているのかは分かりませんが、まさに、資金を用意しても借り手がいない(いても高リスク過ぎて貸せない)という状態に陥っているようです。
このグラフから見れば、リスクが最低である国債が売れるのも納得です。