うがー、バカしかおらんのか(怒)

例によって今しがたのテレビ東京モーニングサテライトジャーナル。
コメンテーターとして出てるバカ女が、日銀の主張である「消費者物価0〜2%に対する理解」と菅大臣の主張した「消費者物価1%程度を目標に」という意見の相違について、「同じことを言ってますよね」とまとめやがったよ。その後もっとヤバイことを言ってたような気がするけど覚えてない。
そもそも、日本が採用している消費者物価指数CPIの計算でははもともと1%の上方バイアスが出る、しかも日本のCPIは欧米標準である生鮮食料とエネルギー*1を除いた値ではなく生鮮食料のみを除いているという変則的な指数だということ(これをコアCPIと言う)*2を無視しているということが大問題だってこと、きちんと押さえないと意味無いだろーが、うががが。
以上から、日本では1%どころか2%近い上方バイアスがあるって言われておりまして、つまり1%プラスでもまだデフレ、2%でも殆ど利下げ余裕が無いって話になるんですよ。事実、インフレ判断の精度として信頼性の高い*3GDPデフレーターは1995年以降ずーっとマイナスです。つまりずーっとデフレなんです。
で、日銀が言う「消費者物価0〜2%に対する理解」ってのは、別にその値に収めなくてはいけないという意味ではないってこと。つまり、デフレであっても日銀に責任は無いってことなんです。

********************【 急 募!! 】********************
仕事内容 : 日銀総裁 (各指標を注意深く見守るだけの簡単なお仕事です)
期  間 : 5年間の予定
勤 務 地 : 東京都中央区日本橋本石町
       年に数回、海外出張があります
給  与 : 約3,400万円/年
採用条件 : 出身学部不問
       未経験者歓迎(国会答弁の際には担当部局員より原稿の読み上げ方を指導します)
       ポテンシャル・人物重視です       
福利厚生 : 明治期に建設された豪華で格式ある日銀ホールなどが無料で使用できます
申込み先 : 日銀総務人事局
       ※他部局、外部機関による審査があります

*4

日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443)

日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443)

この辺の話はこの本にきちっとまとめられているので各自3回は読むこと。

*1:これらは天候や相場といった要因によって大きく変動するため。

*2:欧米標準のコアCPIというのは、日本ではコアコアCPIと言われる。

*3:ただし速報性が低い。

*4:もちろんジョークです。