コンテキストを知らなければ楽しめないということ

少々出遅れましたが、村上隆氏とアートとオタク文化とコンテキストの問題について、非常に分かりやすい例がありましたので提示したいと思います。

http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20100902/p1
芸能界を「引退」された元飯島愛ことマツエさんからの深夜の電話からお話は始まります。

「あのさぁ、光浦、陰陽師ダンスって知ってる?」
「何ちゃら、何ちゃら陰陽師〜って踊るの。なんちゃら、なんちゃらって、念仏みたいなの唱えて、チョーおもしれーの。なんちゃら〜って。マジでぇ」

芸能界をやめてから光浦さんの元に始めて届いた電話がこれです。
(中略)

一般人が急にオタク趣味に目覚めたとしてもオタク的ジャーゴンを知っているわけでも、オタク趣味に対する比喩表現が得意なわけでもない場合、飯島愛さんのように「ちょー面白い」という言語的表現しかできないため、それを伝道しようと思ったとしても、アフリカの未開の部族にキリスト教を伝道するかのように、かなりの困難を伴うし文化的断絶が激しいことを理解させてくれます、このエピソードは。

うぐっ、結論まで…、まあ、tyokorataさんの仰る通りなんですがね。
例えばこの陰陽師ダンス、改めて何が面白いのか分析するとして、一体どういう説明ができるでしょうか。
D
前向きな歌詞が面白い?CGキャラの踊るダンスが面白い?陰陽師、僧侶、白拍子といった普通ならこういうダンスを踊ったり歌ったりしないキャラクターがアホらしい歌とダンスを真面目にやってるから面白い?…うむ確かに。
(とりあえず唐突に中弾中断)