問題は反知性主義ではないか

2009/10/18,修正追記

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20091016/1255649283
しかもメディア人の多くが「経済成長の時代は終わったのでこれからはそれを前提に持続可能な・・・」などと寝言を言っている。経済が成長しないで持続可能な福祉社会などあり得ないことがわからないほどボケてしまったのだろうか。
一方で「成長戦略を示せ」との意見も聞かれることは聞かれるが、その多くがデフレ型不況なのに反対の処方であるサプライサイド型政策を主張しているようだ。
(中略)
いずれにせよ、まともな形での経済政策が採られる可能性は低いように思える。そしてそこに拍車をかけるのが世論やマスコミの経済に関する無理解であるらしいところが悩ましいところだ。このまま真綿で首を絞められるように日本経済が沈んでいくとしたら、それも自業自得なのだろうか?

ヒトラーゲッベルスに、若者をコントロールするにはスポーツと映画と音楽、そして分かりやすい敵を与えてやればいいと話したというコピペがあるんだけど、今の日本の状況を見るに、我々が国民をコントロールしなければならないという認識があっただけナチスの方がマシかも知れない。どういうことかというと、今の日本は国民からマスコミジャーナリズム、官僚や政治家に至るまで総じてバカになっているようにしか思えないのだ。まだ官僚や政治家が、「我々が愚民を統治するのだ、フフフ・・・」と言ってくれる方が救いがありそうだということなんである。
なんというべきか、日本は見事なまでに民主主義が機能している。あくまで「機能している」という意味だけなんだけどね。
経済板@2ちゃんねる経済板@いちごびびえすとかで、一体なんでまた日本の政治家も霞ヶ関も日銀もマクロ経済学的に政策を考えられないのかという点を調べてみたのだけど、どうも明確なところは分からないのだが、一つ言えるのは、国民の側にマクロ経済に対する理解が無いためにマクロ経済政策に対する支持が集まりにくい、集まりにくいから政治家も政策として持ち出せない、日銀は日銀で、政治家と違って選挙で選ばれたという後ろ盾が無く、かつての狂乱物価(1960年代から70年代にかけて)や平成バブル時代の土地高騰に際して国民やマスコミから非難されたために、国民の声に対して非常に過敏になってるということのようである。
つまり、マクロ経済政策のマの字も知らない国民の一声一挙手一投足を気にしながら政策を行っているというのだ。
これっておかしな話ではないか?
一般人の頭がそうよろしくないのは今に始まったことではない。だが、だからこそ、政策の失敗が国民の不幸につながるからこそ、官僚や政治家や有識者と呼ばれる人達には知が要求されるのではないのか?
あまり良いとは言えない例えではあるが、客船に乗る客は航海のプロである必要など無いが、プロであるはずの航海士や船長が航海の素人である客の言い分に唯々諾々と従っては安全な航海など到底望めないだろう。
もちろん、客の望む行き先を無視して航海する事は許されないが、目的地に至るまでの航路や嵐に遭遇した時の操船法まで客の指示を貰わなければ何もできませんというのはおかしな話だ。
日本は反知性主義に侵されているような気がしてならない。
良く、マスコミジャーナリズムの質は国民の質に左右されると言われるが、それはおバカな国民に責任丸投げしているってことではないか?
国民が言うのだから皆で地獄に落ちましょうでは誰一人として幸せにはなれないのだ。