安楽椅子の物理学者の夢
可能性を考えるならどんな事だって想定できる。なぜなら「絶対に」あり得ないとは「絶対に」言えないのだから
仮に時間が無限にあるならば、地球上の全ての空気がロンドン上空に集結しニュートンのリンゴが出現する可能性もゼロではない。
なぜならば無限の時間は無限の可能性を内包する余地があるからである。
仮に日本が大陸や東南アジアへ領土獲得に乗り出さねばならないという事態が発生すれば徴兵制復活も吝かではないでしょう。ただこれはためにする議論であって、現在の状況下においては徴兵制は一切必要ありません。
長く話がかみ合わなかったのは、徴兵制不要論者は現代の状況に照らして「不要」と主張しているのに対し、白砂青松氏は、こういう状況なら徴兵制は必要でしょうと、結果から帰納的に論じているからです。
これはシミュレーションの誤謬としてもあり得るんですが、例えばAという結果の原因はαであるという仮定の元、β、γ、δといった他の要因よりαの影響が強くなるよう重みをつけてしまうということがあります。そしてシミュレーションをかけてみれば確かにαがAに対し支配的であるから間違いないと思ってしまう。
ちなみに、ハイテクになれば楽になるという論の反例を上げれば、なぜ飛行機はレシプロから始めてジェットに転換するのか。ハイテクの方が楽ならジェットから練習を始めれば良いじゃないか、ということです。
これは幾らハイテクを使おうと最低限削れない部分があるということと、ハイテクになればなるほど一人の人間が把握しなければならない要素が増えるということです。
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