経済音痴もここまで来ると犯罪だわな

あんまりアホらしいんでうっかりキャプテンモーガンラム酒を呷っちゃったよ。これじゃドラエモンが安心して未来に帰れないじゃないか…。

菅大臣“増税 使途で景気よくなる”
(前略)
この中で菅大臣は「物価の下落が続くデフレは、日本経済にとって、たいへんなマイナスであり、政府・日銀は決して今のままデフレを容認するつもりはない」と述べました。そのうえで菅大臣は「デフレの解決にはお金の循環が必要で、国民に税による分担のお願いも必要だ。増税しても使い道をまちがえなければ景気はよくなるということを検証させており、必要な増税をすれば日本経済がよくなるという認識を国民に共有してもらいたい」と述べ、消費税などを念頭に、増税が経済にプラスに働く側面を訴えていく考えを示しました。
(後略)

おそらく後ろには財務省という大ボスが控えているんでしょうが、かつて橋本政権時代、消費税率を3%から5%に上げて景気の腰を見事に折った事実をすっかり忘れてしまったのですかねえ。
こんなのも見つけた。

菅副総理の「第2のケインズ革命」発言(1/2) | JBpress(日本ビジネスプレス)
(前略)
また、政府が半ば計画経済的に部門を選んでお金を投じて雇用を生み出そうとしても、どこまでうまくいくのだろうか。市場メカニズムに任せずに政府がトップダウンで資源配分を行おうとするわけであり、それが最終的に効率的な形で成功する保証は、どこにもない。
(後略)

「保証は、どこにもない。」どころか過去の官主導の産業政策は成果が無かった、むしろ炭鉱産業や繊維産業などの衰退産業を延命させるために多額の公費が用いられたのですが。
なぜなら当然のことですが、新しく伸びる産業には業界団体というものが無いのに対し、衰退産業には業界団体とその産業に従事する労働者がおり、そういう団体や労働者は当然ながら自分の産業を保護してくれる政治家を応援するからです。

増税で景気が良くなる? - dongfang99の日記
消費税が20パーセントになっても、その財源で医療・介護・育児・教育・雇用などの分野のセーフティネットが充実し、「少々のことがあっても最低限の生活は心配ない」という社会をつくることができるのであれば、むしろ消費の活性化を期待することができる。
(略)
いま日本で起こっていることは、若い世代の雇用と労働環境が量・質ともに劣化し、親の高齢世代が年金と貯金を切り崩しながら細々と生活せざるを得なくなっているために、節約志向によるさらなるデフレ悪化を招いている点にある。
(略)
見ていると「経済に詳しい」はずの人たちまでが、この基本的なところを全く理解していない傾向がある。

うーむ、間違いではないのだけど、なんとなく筋の悪さを感じるのであるよ。。。なんというか、小賢しい少年漫画で、相手の先の先の先を読んで今出すカードはこれだーなんてやってるような感覚を持ってしまう。いや、間違いじゃないだろうけど、今やることは日銀の横面をひっぱたいて物価目標をきちんと決めさせることでしょうに…。コアCPI0%が物価安定ですなんて言わせてたら間違いなく実質マイナスで引き締めに入るよ、連中は。
何しろ日銀は物価を引っ張れるが押せないって堂々と言ってる連中なんだから。