財政出動=バラマキ?

http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090718/1247904673
景気対策=バラマキのイメージ=目先の対症療法

霞ヶ関改革・地方分権=改革のイメージ=長期的視野を持った根本療法

日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)

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上記にも書かれていたのだけど、経済学っぽい考え方の欠如が問題ではないかと思う。
これはWikipediaにも書かれているけど、景気対策には原則として「財政政策」と「金融政策」しかなく、財政政策はすなわち財政出動を行うこと、公共事業や減税、給付金といった方法であり、後者は基本的に利下げになる。
ところが、日本は既に利率がかなり低くなっているためにこれ以上の利下げをしても効果は期待できない。
利率が極端に低いと利子を期待して債券を購入するインセンティブが失われてしまい、債券の代わりに現金資産を保有しようとするインセンティブが生まれ、流動性の罠という状態となる。
面白いことに、もともと財政出動、つまり政府部門支出の増大は民間部門を圧迫するという問題があるのだけど、流動性の罠状態においては民間部門の流動性が最大に高い条件がそろっているのにそれでも動かないという状況なので、政府部門支出の増大は最大限に効果を発揮するのである。

つまり、現状景気対策として財政出動を行うことは正しいのだけど、財政出動国債、政府の借金というイメージがあるんだろうね。
2ちゃんねるでもはてな匿名ダイアリーでも、財政出動国債、政府の借金という公式に囚われている人が多いみたいだ(いや、それは正しいんだけど…)。
おそらく、現状においても「不景気の不可視化」があるように感じられる。悪い意味で不景気不感症になってるんじゃないだろうか。